ボルネオオマキトカゲモドキ(ボルネオキャットゲッコー)
Aeluroscalabotes felinus multituberculatus KOPSTEIN 1927
いわゆるレオパやニシアフとはかなり印象が異なりますが立派なトカゲモドキです。
手足は長くすらっとした体形をしていて、動きは非常にゆっくりです。
木に登ったり、枝を渡ったり、立体活動が得意な種類なので、立体活動のできるレイアウトで飼育するといいと思います。
基亜種マレーシアとは、背面の模様の入り方や目の色などが異なります。
マレーシアは黒目がちで可愛い系ですが、ボルネオはオリーブグリーンの虹彩に縦長の瞳孔が目立ちキリッとした印象です。
背中の白い模様は繋がって線状になる個体もいるようです。
また尾に節目があるのも本亜種の特徴だそうです。
……この辺は他のサイトを見てもらえたら大体載ってると思いますが一応書いてみました(笑)
ところで、巻いた尾・すらっとした体形・背中のライン、とだけ書くとヤシヤモリと似てますね。
同定で困ることはあまりないと思いますが、一応各部アップを載せておきます。
趾下板が結構発達してます。
♀なので前肛孔は分かりにくいですね💦
↓以下は飼育の話です。
2023年5月より♀×1飼育開始。
愛称はカヌレちゃん。
いろんな角度から……と言いたいところですが、似たような写真ばかりですね。
脱皮前。
はじめは土、植物、天然流木等で自然風レイアウトにして飼育していました。
しかしコオロギが土に潜る、コバエが沸く、草が枯れる等の問題が発生。
また汚れた床材を交換するのも大変なのでダニが沸いた時が怖い。
他の飼育者さんは美しいテラリウムを維持している人もいますが、自分には難しいので断念。
という訳で人工物中心のメンテ重視レイアウトに変更しました。
使用ケージは以前紹介したテラスペース303032です。
背面はコルクボードに。
また、登り木としてGEXの癒し水景 水草付き流木(水草は引きちぎりました)、ボトルウッドを使用。
この手の人工物にしてはリアルで形も良い感じでおすすめです。
コルクボードはシリコンで背面に固定。
ボトルウッドはグルーガンで壁面に固定しました。
横向きに使うというのは中々見ないのですが、我ながら良いアイデアなのではないでしょうか?(笑)
小型のカエルとかにも使えそうです。
こちらが現在の飼育環境です。
床材には粗目のパインバークを敷きました。
正面から。
壁面の枝にもちゃんと登ってくれていました。
ここからコオロギを狙ってくれたりしたら嬉しいですね。
管理としては、
・毎日霧吹き(水入れは別途設置)
・イエコばら撒き
・室温24~27程度(マレーシアよりは高温に強いらしい)
・パネヒ等のホットスポットは無し
という感じです。
最初はすぐ死ぬのでは?と恐る恐る飼育していましたが、思っていたより丈夫な印象です。
しばらく飼育して問題がなければ繁殖もしてみたいですね。