クマワラジの性的二形と累代飼育

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3年ほど累代飼育しているクマワラジです。

最初は15匹程度だったものがここまで殖えました。(写真はごく一部です)

クマワラジには性的二形が知られ、 成熟したオスは尾肢が長くなります。

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♂個体

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♀個体

 

上の写真も比べてみればオスのほうが長く見えるのですが、どうも3年前に比べると差がなくなっているように感じます。

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三年前の写真を引っ張り出してきました。(左 別個体)

うーん、単なる個体差のような気がしないでもない。

 

ただ外見のほかにも、飼育個体の性比がメスに偏ってきているようにも感じています。採集時以降に新しい個体を追加していないため、近親交配による何らかの悪影響が出ているのかもしれません。

 

もしくは一時的にオビワラジ(外見の性差少ない)と一緒に飼育していた時期があり、そこで交雑したのではないかとも思っています。

 

なんにせよ、新しい遺伝子が入ってこない環境が健全でないのは確かだと思います。

野生化した個体との差も調べたいのですが関西遠い……