
2025/11/17は仕事で長野県の某有名温泉地にいました。

空いた時間にちょっと散策してみました。
源泉からの排水が流れ込む水路です。
白く見えるのは硫黄芝というやつなのかな。


キタノカワニナがいましたが、温水の影響を受ける範囲では小さな個体しか見つかりませんでした。
以前観察した温泉地と同様ですね。

こちらはアツアツの源泉のすぐ近くです。
温度計を持っていなかったので分かりませんが、触った感じでは水温40度前後はありそうでした。
当然カワニナはいません。

石をひっくり返してみたら何やら巻貝がいました。
右下の黒いのはサカマキガイですね。
この貝の熱耐性やばすぎる。

しばらく石をめくっていたら、サカマキガイに混じって謎の赤いヒラマキガイが見つかりました!
温泉にいる赤いヒラマキガイというとタキヒラマキが思い浮かびますが、この場所はタキヒラマキ産地からはかなり離れています。

手に取ってみると明らかにタキヒラマキではない。
タキヒラマキとは形態が違うしサイズもやや大きい。


分かりづらいですが比較です。

数個体持ち帰って観察してみました。
決め手が無くて難しいですが、消去法でヒラマキミズマイマイかなと思います。
照明の問題で褐色に見えますが、実物はもっと赤いんです。
ヒラマキミズマイマイは環境への適応力が高く、他のヒラマキガイがいないような温排水でも見られます。
しかし今回見つけた場所は温排水というより完全にお湯でした。
謎のヒラマキガイはダイレクトにお湯が流れ込む場所にしかおらず、少し下流の方へ行くとサカマキガイだけになり、さらに下流へ行くとキタノカワニナがぽつぽつ現れ始めました。
これは温泉棲と言っても差し支えないかと思います。
そしてタキヒラマキのような赤い軟体部。
体が赤くなるのは温泉という環境と関係があるんでしょうか?
私は素人なのでこれ以上は分からないけれど、興味深い巻貝でした。