※これは過去の採集の記事です。
実は7月に琵琶湖へ採集に行ってきました。
書こうか迷ったのですが、あれからだいぶ経ちそろそろいいかなと思ったので公開します。
予定としては
一日目:瀬田川と南湖
三日目:北湖西岸(二日目ダメならこの日に沖島採集)
といった感じでした。
一日目
本当はすぐに沖島に行きたいところだったのですが、移動の都合で採集できるのが午後からになってしまうため、沖島へでの採集は難しい。
去年の4月に瀬田川で1個体だけ採集したヤマト肋が気になっていたので、瀬田川沿いをしばらく歩くことにしました。
前回と同じくほぼチリメンですが、ハべ、タテヒダ、目的のヤマト肋もちらほら。
そしてカワニナのほかにはコレ。
琵琶湖近くはそうでもないのですが、唐橋あたりからスクミリンゴガイだらけになってきてげんなりしました。スクミ自体は面白い貝なんですが、貴重な固有種も多い琵琶湖水系に蔓延しているのを見ると嫌な気持ちになります。
こんな立派なスクミがうじゃうじゃいて、壁面や草の根本には大量の卵。
写真の個体たちは川に戻すのも良くないので駆除しました。
定着しているものを数匹駆除したところで無意味なのはわかっていますが、外来種を1匹駆除することで、在来種が1匹でも助かるなら駆除したいというのが私の姿勢です。
外来種の生き物に罪はなくても、持ち込んだ責任はどこかで取らないといけませんから。
…とか思ってたら、川を下るにつれてどんどん数が増えてきてもう切りがないので無視……。私の敗北!
その後、採集する分とは別に生きたカゴメが欲しいので某漁港へ行きましたが船は出ていませんでした。完全な無駄足。
二日目
今回はがっつり潜るつもりで準備してきましたが、果たして。
その前に、今回は採集の様子を撮影しようと思っていたのですが、水中撮影用のカメラのケースがどうやっても開かず、撮影もできませんでした。
……まあカゴメが捕れたら陸上で撮影すればいいのです。
しばらく浅瀬で採集していたら、そこへ釣り人の船がやってきて潜り辛い感じに。
私の近くで釣り始めてどく気配もないので、場所を変えようと着替えて移動しましたが、行き止まりで引き返し時間のロス。
その途中ニホントカゲ、ニホンカナヘビ、シマヘビを各2個体目撃するも逃げられました。結構爬虫類もいるようです。
今度は島の裏側へ行ったり何箇所か移動してみましたがその先々に釣り船や水上バイクがいて潜れない。
14時から雨の予報だったので早く潜りたかったのですが、そうこうしているうちに降り出しました。 結局船もどきませんでした。
そんなこんなで、5時間ほど時間はあったのですが、なんと結局ろくに潜れずに終了。
とはいえ船だけが悪いわけではなく、最初にさっさと深場へ潜らずもたもたしていた自分も悪いのです。一人で慣れない深潜りは怖かった。
そんな自分にも腹が立ちモチベーションが下がる。
結局この日捕れたのはハべ、タテヒダ、ヤマトという普通種に、苦し紛れに採集したトクサオカチョウジとホソワラジムシのみ。
悪天候、予定が狂ったこと、そしてコロナ禍で採集している後ろめたさ等、いろいろな要因が重なりモチベーションがかなり下がってしまいました。
追い打ちをかけるように翌日は悪天候で大荒れの予報。
これではどうにも捕れそうにないので、三日目の採集をすることなく帰宅しました。
こんなひどい結果だったので記事にすべきか迷っていたというのも正直なところです。
ですが一応は琵琶湖まで行って採集したのを無かったことにしてしまうのも勿体ないので、これを反省として次回の採集につなげたいと思います。